どうも、「どんでの映画の日々」です。
先日バンクシー展に行きました!
最初から最後まで色んな方面への皮肉でしたね(笑)
皮肉やメッセージを理解できるアートとできないアートがあって、正直わからなくて解説見たアートの方が多くて・・・こういうものをスッと理解できる教養があると人生の幅が広がると感じました。
日々勉強ですね!!!
今日ご紹介するのはこの「アイデンティティー」
観たいなってずっと思ってて、ちょうどNetflixで新着更新してたので見ちゃいました!
それではいってみましょう!
※今回の記事はネタバレというかこの作品を見た方向けに書いているので、見ていない方は避けた方がいいです!
概要
アメリカ産の2003年上映の映画。
ジョン・キューザックさんって”危機的な状況でも小ネタ挟むキャラ”の時の映画しか観たことなくて、シリアスな役って初めて観ました。シリアスな男の役でもいいですね!
スタッフ
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マイケル・クーニー
製作:キャシー・コンラッド 他
キャスト
エド・ダコタ役:ジョン・キューザック
カロライン・スザンヌ役:レベッカ・デモーネイ
サミュエル・ロード役:レイ・リオッタ
ロバート・メイン役:ジェイク・ビジー
パリス・ネバダ役:アマンダ・ピート
ラリー・ワシントン役:ジョン・ホークス 他
あらすじ
激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び込んでくる。彼、ジョージは息子ティミーを伴い、交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。救助を要請しようとするが電話は不通だった。アリスをはねたのは女優キャロラインの運転手で元警官のエド。彼は病院へ向け車を走らせるが、途中で立ち往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。ある時、ある一室で、既に死刑判決の下った事件について再審理が行われようとしている。ポイントとなっているのは、その事件の連続殺人犯である囚人が書いた日記だった。引用元:“アイデンティティー” の映画情報 - Yahoo!映画
感想
総評
一言でいうと、めちゃくちゃよかった。
ラストを予測するための伏線も置いているが、それ以上にラストを推察させないようなトラップも多かったこの作品。かなり手の込んだ脚本で、サスペンス映画としては自分の中でかなり上位にきてます!
自分は完全にあの刑事が真犯人で・・・ってオチかなと思っていたし、トラップが多すぎて伏線すらも深読みしすぎて”オカルトSF”系なのか⁉とも思った(笑)
ここまでのどんでん返しは予想できなかった、完全に騙されましたね。。
伏線の解説とかは他の人が細かく書いているし、ここでは端的に感想やいいなって思った点をつらつら書いていきます!
全てが伏線で全てがトラップ
この作品にはラストにつながる伏線が至る所に散りばめられているが、それは全く違うとらえ方もできてしまうのがおもしろい!
例えば冒頭で男と医者らしき男の会話のシーンがある。
モーテルだの人を殺しただのとただならぬことを話している様子。そのあとにモーテルを舞台に殺人が起きたら13日の○曜日のようなことを想像したりするかもしれない。
だがそれは製作陣の仕掛けの1つで結末は全く違う。
もちろん冒頭の2人の会話も伏線の1つである。だがこのように全く違う方向に推察してしまうのも脚本の上手さだろう。
時間配分ちょうどいいね
この映画は約90分しかない。
この手の映画は120分くらいみっちりと濃いものしか観たことなかったから観る前は短いなって思ったけど、一通りみてちょうどいい時間配分だったなって思った。
先述した通りこの映画は伏線とそれを隠すトラップが多く仕込んである。
90分を超えるとこれ以上に伏線とトラップを作らなくてはいけない。そうすると話が複雑になりすぎて飽きてしまうし、僕のように変な推察をして泥沼に陥るひとも増えてくるだろう(笑)
短い時間の中でのテンポのいいスピーディーな展開と演出は観ていて飽きなかったし緊張感が増したしでよかったと思う。
主人公は誰!?
引用元:https://www.netflix.com/jp/title/60026150
この作品、ジョン・キューザックが演じるエドが主人公だと最初は思っていた。サムネのど真ん中に映ってたし。
けど見ていくうちにあれ⁉って思った。
あまりエドに時間を割かないのである。エドの心情や葛藤とかがあまりなくて他の登場人物のシーンにかなりの時間を割く。主人公のはずのエドに感情移入ができない。
これはもしかして主人公が犯人パターンか⁉とも思ってしまったのも脚本家のトラップの1つであり伏線の1つでもある!
ネタばらしシーンの後に納得。
あ~だから主人公とかに重きをおいてなかったのかと。ある意味ではモーテルに集まった全員が主人公だもね。
ネタばらしのその先・・・
多重人格の人が犯人で…って話は他のサスペンスでも時々見る。
この映画のどんでん返しはそこで終わらない。
終盤前には多重人格のネタばらしをして、さらに”殺人を犯した人格を探して消せ”ってところまで来るのがこの映画。
この展開には驚いた。”多重人格”の時点で観ているこっちはかなり衝撃を受けているのにさらにどんでん返しを畳みかけてくる。
この先の読めない展開に緊張しっぱなし!
まとめ
この作品は何回どんでん返しあれば気が済むんだ・・・
今思えば90分通して登場人物全員を1回は犯人かと思った気がする(笑)
それだけこの映画がよくできてるってことなんですかね!
この映画の脚本家さん良いですね、好きになりました。小説とか書いてればぜひ読みたいものですね!
それでは来週はとうとう「ファンタスティック・ビースト」と「ヒットマンズ・ボディーガード」の新作が上映です、見たらすぐ記事に書きたいと思うのでぜひ見に来てください、、
それではまた!